“ 恋仲 ” 最終回を終えて。

さて、昨日最終回を終えた　“　恋仲　”　。

前回、葵君のコンペ会場に来ていたあかりちゃん。しかし終わった時にはその姿は既になく、電話をかけるとそこから聞こえてきたのは新幹線の案内アナウンス。

それを聞いた葵君はとっさに走りだす…。とここで終わり。

最終回はその続きのシーンから始まった。

けどはっきり言って、

タクシー呼んで、

「財布持ってない！」

「俺が貸してやるよ…って俺もない！」

「ふたりとも何？私が貸してあげる、ちゃんと返してよ」

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タクシー乗ったはいいが、東京駅目前で渋滞。

「いつもは混んでないのにねー」

「ここでいいです。おろしてください」

そして東京駅まで走っていく。

開始10分なんと意味のないシーンなんだろう。ここで思った。おそらくこの後の展開が少なすぎて時間稼がないと持たないのだろと。

OPが明け、あかりちゃんは自分の実家、そして通っていた高校へ。

しかしそこには７年前の思い出は既になくなっていた。

家は人の手に渡り、高校は閉校となっていた。

まーあかりちゃんが思い出をめぐるのは悪くないが、初回回想以外高校のシーンがほとんどなかった視聴者としては同じ思い出には浸れなかった。

３回目までくらい高校の話があったほうがよかったのか？なかなかドラマ内でやってないシーンを回想フラッシュとして出すのは難しいか。

回想フラッシュも以前見た使い回しだったから。

ある意味参考になった。

思い出巡りを終え翔太君との待ち合わせ場所へ向かったあかりちゃん。

しかし翔太君の前に現れたのは葵君。

そこで葵君は翔太君にあかりちゃんと話す時間がほしいと申し出る。

二人になった葵君とあかりちゃん。そこで葵君は遂にあかりちゃんに告白。

例により７年前に待ち合わせたあの場所で待っていると告げ立ち去る葵君。

さてさてどうなる！？

って思っていた人はほとんどいないだろう。

どうせ翔太くんのところに現れるシーン見せて「！」とか思わせるんでしょ。

とリアルタイム感想書いていたら本当にそうだった。

だがCM明け何故かシーンは設計事務所へ。

そして明日は富山へ行く用事があるようだ。

さあ、新郎としていくのか？　それとも友人としていくのか？

って思っていた人はほとんどいないだろう。

そもそも翔太くんが富山で結婚式する理由がない。東京から高３の夏？に引っ越してきたんだし。あかりちゃんの希望という手はあるが、親と夜逃げして７年間寄り付かなかった場所で結婚式したいとも思わないだろう。家もないし、親もいないし。

作り話にも理由は必要だと私は思っている。ここではそれに該当する合理的、もしくは心情的理由が見いだせない。

話は進んで何故か夜にラーメン食ってる葵君とあかりちゃん。

これってそんなに必要なシーンだったかな？

互いに「今までありがとう」と別れを暗示させるようなセリフを言いここでも、

もしかして翔太君を選んだの？

って思わせたかったのか？　残念ながら思わない。引っ張るなら両方と会っているシーンを見せたほうがいいのでは？

次の日二人共会場に来ていない、遅れている、こっちのシーンの方がよっぽどっちだろう感が出ている気がする。

しかし会場でわざとらしく「アオイさん遅いですねー」とか言ってるけど、普通は「ご新郎様」って言わないか？

クライマックス、やはりあかりちゃんが選んだのは葵君。

分かってはいたし別にどっちを選ぶかを問うドラマでもない。

なのでどっちを選ぶかだけで最終回を作ったのが少し退屈だった。

葵君が主人公で選ぶのはあかりちゃんという時点で結末はもう決まっていた。

これが主人公があかりちゃんで選ぶのがあかりちゃんならおそらくどちらも選ばないだろう。両方ふって一人で生きていく。それがありきたりだが、日本の連ドラマ文化の不思議な着地点だ。

主人公がどちらかを選ぶという偏りは好ましくない、だが主人公が選ばれるのはサクセス・ストーリーだから好まれる。

もちろん全ての物語に該当するわけではないが、これで翔太君を選んでたらあかりちゃん、いや本田翼さんのイメージが悪くなるでしょ？

話はまーそんな展開でハッピーエンド。

後は個人的に重箱の隅をつついていこうかと思います。まずは、葵君が遅刻した件について。

あかりちゃんと一緒に実家に前乗りして泊まっておけばよかったんじゃね？

趣旨から外れるけど。葵君の家族とも会えるしさ。

もしくは、

何で同じ新幹線で来なかった？

既に仲が悪いとか（笑）けど葵君走ってるシーン。

葵君、ここではタクシーに乗らないんだ！

そして翔太くんは何故走る？あかりちゃんのお父さん迎えに行ってたんでしょ？

なのに北陸新幹線降りてる。見た感じ富山駅だろうけど、お父さんいないし。普通に君も遅刻なの？

なんか二人共走らせときゃいいんじゃない？

って思ってたんならやめてくれ。迎えに行くなら新幹線降りずに逆にホームへ向かっててくれた方が。因みにだが昔「バンビーノ」という松潤のドラマで、福岡のシーンで走って向かう方向が逆だと博多華丸・大吉に突っ込まれてた。

意味合いは違うが細部が雑。色々ロケには制限があるだろうが、シーンの意味くらいは通してもらいたい。

いや、それにしてもこの内容でよく１時間も引っ張ったな。内容ペラッペラ。

最終回でも一悶着あって欲しかったな。

完全にさっしーが持って行ったじゃん。最初普通のエキストラ参加と思ったよ。アップになって「！」だよ。さすがクラスで４番めくらいの女の子集団代表。

しかしさっしーの登場以上に「あのLIVE意味あったのか？」

という記事がこれを書いていたら見かけた。

…んなもんねーよ！　何かあるかもって引っかからない引っ掛けだよ！

それでは最後に、葵君とあかりちゃんが一緒に花火を見ている時にキスをするシーンについて。

葵君からのキスに対し、名前を呼んでキスをするあかりちゃん。

その後「お返し」という。いい年したおっさんが書くと完全に変態だが、皆さんそんな思い出ありませんか？

私はこのシーンが一番リアルで所謂「胸キュン」シーンのように思えました。