“ マジすか学園５ ＃04 ” 書いたのは04終了後まもなく。

前回、拳銃をネットで購入したおたべ。

それを持って早速明智総業専務の義宗の所へ突撃訪問。いきなり拳銃を向ける。
が、ここで意外な事実が判明。何とこの二人親子だったのだ！
しかしこんな取ってつけたような展開今更……。

さらに購入した拳銃は偽物だった……いやいや、

試し撃ちくらいするだろ。

あのバカモノですらしたんだ。
弾が入っているかとか確認すんだろ。こういう所、ゆるーく矛盾してんだよな。頭もよくって冷静なおたべさんなのに、キャラ崩壊。

シリアスに描いてるのに、都合のいいように展開させたいから細部にほころびが出る。
要はこういうシーンかっこいいから、そのためにこうしようっていう展開ばかり。
あそこで何のためらいもなく親父に引き金引いちゃうおたべちゃん、かなり冷酷。
過去何があったか知んないけど殺す気満々、しかも冷静に。株下がるわ―。ならば余計に本物かどうか確認しようねって言いたくなる。

てか思ったんだけど、手打ちのシーンで明智総業の名前聞いて自分の親父が！って思ったろうに、全くそんな素振りなかったね。

ここ別にサプライズ発表じゃなくてよかったな。

仲間を殺した犯人が実の父かもしれない時の反応、見ておきたかった。ならば冷静なおたべが一人でカタを付けようと銃を購入する理由にもなるから。

一方、アントニオに呼び出されたさくら。何だか知んないけどいきなりタイマンへ。
アントニオの理屈はヤンキーとしてあり得る。悲しみを喧嘩という方法でしか晴らす事が出来ない。しかもその責任が自分にあると感じているのでなおさらだろう。

けど今回アントニオ役の山本彩さん、数いるキャストの中では上位の演技力ではないでしょうか？まーヤンキー役なので元々の関西弁でしゃべれば何となくカッコは付くのでその辺は+αがあるのですが。

お次にシーンはサイドメニューへ。
もう矢場久根とか完全に蚊帳の外なんだけど、なんか四天王狙ってる。
相手はヨガ、後にマジック登場。この二人、もうワンセット扱いだな。
どっちが勝ってもいいんだけど、ここに明智総業が絡んでるって……推測するに、おたべに一件から手を引かせたい義宗さんが矢場久根との抗争に目を向けさせたいがために仕組んだ？
しかしそんな安易な理由だったら逆効果だろうな。闇で拳銃買うくらい狂気になってる連中に今更女子高生の喧嘩なんて眼中にない。多分違うな。

ex.
手を引かせたいなら監禁した方が早い。豪華なホテルで一件が片付くまで。勿論逃げ出すのだが。それくらい監禁場所のギャップがあった方が面白い。
義宗さんはおたべちゃんを愛している理由にもつながるし、あからさまに置いた昔の写真も意味が出る。

話はそれたが、四天王ナンカ弱くなってね？
５人くらいなら瞬殺じゃないのか？

続いてもう一つサイドメニューを。
あの定食屋みなみが実は元竜頭組のヤクザだったのだ！
次々と明かされる過去。まーみなみさんはもう既に３人目なので過去が何であっても構わないんですがね。
そんな役どころなら何故もっと早くに出てこなかった？

ソルトが殺された辺りで陣山さんと話付けてもよかったんじゃね？
全然そんなそぶりも見せずにさ。むざむざバカモノ殺した様なもんじゃねえか……あ、バカモノは大人の事情で早くに退場しなくてはいけなかったからわざと出さなかった？

どっちにしても脚本的には矛盾が残る。このタイミングならこのタイミングの理由がいる。それを省いて裏設定とかありもしない言葉で片づけるのは怠慢。
あと高橋みなみさんの演技、もっとメーター振り切って役になりきってほしい。個人的には女優で見たい人物。
今回はまだセリフを読んでる感じに私は受け取ったが雰囲気はある。

ではサイドから本編へ戻ってさくらさん。
ついに禁断の拳銃強奪へ……あれ？前にヤンキーは道具は使わないとか言ってなかったっけ？
あっさり前言撤回。けどその心境に至った経緯がまるでない。アントニオと喧嘩しただけ。

さあどういう事だ？

ここへきて主人公の心情変化すらカットか？そしていきなり中国語？とか話してるし。もうメチャクチャ。
けどその辺のチンピラがよく持ってたな、拳銃。そしてそれをよく知ってたな。
おたべは百万払って偽物掴まされたのに、さくらはふらっとチンピラボコって拳銃強奪。なんか物差しおかしくね？
おそらくホテルへ入り、若干見てる人に期待をさせて、けど直ぐに出てくると言うシーンを取りたかったのだろう。

そして最後にエンディング。

遂にセンターさん再入学！

まー私立の高校なんで義務教育も公も関係ないんだけど、まさしくウルトラＣ。
悪く言うと何でもあり！だが、

一番度肝を抜かれたのはセンターさんの大根っぷり。

思わず身震いを感じた。演技に関しては専門外なのでここではあまり語らず個人的にいいと思った人だけ取り上げるのだが、ここは思わず黙ってられなかった。。。
見た目は凄く雰囲気がある。目鼻立ちもはっきりしてるので大きく振りかぶってハリウッドとかどうだろ？
だからとっととAKB辞めて芝居と英語の勉強してほしいなーとか思ってたけど……。
セリフも言わせてるセリフばっかだし。

ex.
①
センター「どうした……言葉より、先に手出せよ」　←なんて言うよりいきなりぶん殴ってから、

「おせえよ、てめえら」　と言った方が言いたい事が伝わるしシンプル。

ここで伝えたいのはヤンキーならまず殴れってことでしょ。

②
センター「お前等が次期ラッパッパなんだろ？」　←そうなの？火鍋はもう既に三年だから次期じゃないような。
？？？「次期ラッパッパ？」
ウオノメ「あ、思いだした！」　　　　←一体このタイミングで何を思い出した？
続けて、
ウオノメ「アンタはネズミと共に……」　　←全部は書かないが、こんなセリフコントであからさまに登場人物を紹介する時に言うレベルじゃん

さすがに寒気の連発はきつかったが、センターさんが再入学という事に対して全員まさかのスルー。
「先に言ってくださいよ」ってレベル。なんか卒業生が再入学するのはよくあることなのか、マジ女では。と驚くばかり。

そして何しに来たのかセンターさんは、火鍋とカミソリ＆ゾンビに対し戦って勝った奴は吹奏楽部の階段を上れと提案。

だがこれってまさに「勝ち損」。

行っても勝てる見込みのない戦いに勝ったら行けと言う……理不尽極まりない。
しかもそれを仲間同士でやれって言われてもモチベーション上がらねー。
私に言わせたらそれこそ地区予選で勝ったくらいでいい気になっても仕方ない戦い。
非常事態なら他にやることあるだろ。

何だかうやむやなままに４回が終わりましたが、はっきり言ってすきやきの肉ばっかり食わされてる感じでした。
シーンごとで切り抜けばかっこよかったりドキドキしたり、過去が明かされたりとボリューミーでしたが、登場人物の行動がいきなり過ぎる。いや、あえてはしょってるのか？と思ったくらいでした。

特にさくらは拳銃強奪してんすよ。はっきり言って正気の沙汰とは思えない一大事。狂気なら狂気でそこに至った感情があるはず。
だがそんな物は全くない。なのに強奪後は焦った顔で必死に逃げてる。
拳銃を奪った恐さを感じている。全く一致しない。
道具は使わないと言っていたにも関わらず使う気になったこれは大きな選択。そういう変化を描かなければ物凄くうわべだけのドラマになってしまう。