“ 探偵の探偵 ” 最終回を終えて。

ついに姿を表した“死神”。

 

その正体はDV被害者“市村凛(門脇麦)”。

 

まあ門脇麦さんがDV被害者という1話ゲストで終わるなんて思ってませんでしたけどね。映し方もどことなくそんな感じだった。

 OPから15分の玲奈vs凛でしたが一方的な展開。速攻で人質になっちゃいました。まーここで全部振り切ってぶっ飛ばしたら話し終わっちゃうしね。

 

しかしこの凛という女、なかなかの狂気ですね。
特に女を追うためなら女である方が有利。だからストーカー男やDV夫からの依頼を受け女を追う事が仕事になると考えた点。
さらに14歳で性的暴行を受け、そこうしょう?(これ何?)と妄想性人格障害と生い立ちから性格までフルスペックの規格外。
なかなかまともに生きろと言われても難しい人間という設定。

 

だがそんなかなりの難役を門脇麦さんが演じた。私個人としては見てて“こいつ話咬み合ってねえ”と思える演技だったので、それだけでも高評価です。もちろんそんな人と実際話したことないのでどんな性格なのかわかりませんが。

と思っていたのですが、一つのミスから形勢逆転。

 

最後はコンビプレイで勝利をおさめる玲奈と琴葉。

 

ストーリー的にも二人で倒したという流れにもなって良い展開。
しかし一つだけ「?」と思ったのが、

 

凛「あなた(玲奈)はやっぱり潔くない。私と一緒」

 

とか言っておきながら最後は自殺だなんて。。。意外と潔い。

 

「ずっと私を殺したかったんでしょ?」とか言っちゃって無抵抗。
まあ訳の分かんない人の言うことなんて訳分かんないからいきなり自殺してもOKって言われたらおしまいなんですけど、ここまでの感じと一転するんすよね。時間的にもうやられる時間なのかな?尺気にしていたのかな?
という展開にすこしがっかり。

無抵抗は玲奈を知る方法としてまだ理解できてもね…これなら階段踏み外して転がり落ちたほうがまだいい。

 

あ、これって自分で死なない程度に刺して病院行って、知らず知らずにいなくなってるってパターンなのかな?
まだ途中だからラストで凛病院から逃げ出してたら予想的中!

 

さてクライマックスを終え、話はラストへ。
ここで色々話を閉じていくんですけど須磨社長、昔暴力団で探偵やってたんですね。警察に嫌われてるわけだ。さらに須磨社長と桐島さん、兄弟だったんですね…それって実の兄弟? それとも暴力団的な兄弟?

 

そして玲奈は須磨リサーチ社を辞め、竹内調査事務所へ行くことに。
一方琴葉は須磨リサーチ社に残ることに。

 とか言ってたら終わっちゃったよ。
凛は最後まで出てこなかったな、残念。

 

余談:
シナリオの基本としては主人公が初めと終わりで同じ。というのがあるのですが、その観点から見れば玲奈は探偵を辞めるというのが一つの筋かなあと思っていました。

もしくは辞めておいて後に個人でやる。

けど他のトコへ行くとはね。まあ、

 

「復讐のために探偵になったんじゃない」

 

という vs凛 の時、最後に言った玲奈の言葉がすべてを物語っているのかもしれません。

 

全体を通して琴葉と玲奈に繋がりがあったといのが少し強引な感があったのと、北川景子を探偵にするには美人過ぎてかなり難ありでしたが、4話で一旦事件を終わらせたところや、琴葉の姉の存在を最後まで引っ張った点、そしてラスボスが女であった点(門脇麦は高評価だが、早々にラスボスと気づく人は気づいてしまっていただろう)など、良い点がいくつかあった。

 

最近は1部、2部という手法を取るドラマもしばしば見かける。やはりテンポアップを図りマンネリ、中だるみを防ぐのが目的なのだろう。これはこれでいいと思う。今までと同じことをしていても視聴率につながらないですしね。