“ オトナ女子 #01 ” CX-Thu-22

 大人女子…歳を重ねても、若々しくて可愛らしい大人の女性≠オバさんという意味らしい。

主演はそれを想像すると今一番に顔が思い浮かぶであろう女優、篠原涼子。所謂出来る女の可愛いバージョンってところだろうか?

若い男のために朝ごはんを用意し、健康のために豆乳飲んで、猫を飼って、遅刻しそうだからタクシー使おうとしたり、挙句の果てにおそらくあまり乗らない電車にのるとたまたま痴漢に合ってしまう(本当は違うようだが)面白いかどうかは別にして開始3分でこの主人公がだいたいどういう生活をしているかが分かるいいOPシーンだ。

 

加えて吉瀬美智子鈴木砂羽という同年代の女子が登場するが、40代が三人揃って『女子会』と言っている所もこの物語のポイントなのだろう。

 

そして出社した篠原涼子演じる中原亜紀。少女漫画の恋愛ゲームを作る会社に勤務しているようだが、あまり評判は良くないようだ。だが絵に描いたようにトイレにいる所を若い女子社員が陰口を叩くというシーン…もういいだろ、その手。

 

一方、中原に痴漢に間違えられかけた江口洋介演じる高山文夫。職業は脚本家。過去はヒットメーカーのようだったが今はあまり売れていないようだ。しかしそんな高山に中原が着目。恋愛アプリの監修を依頼するのだが、OPでこの二人会ってるんだよね、お互いが何者か知らずに。で、依頼をしに行って再開。あ! って展開に…もういいだろ、その手も。

 

最後には互いの持論を子供のようにぶつけ合い、いがみ合っておしまい。

断っておくけど今2015年だからね。

最後とか言ったけどまだあった。中原が帰ってきたら部下にまたも陰口叩かれている。
いい人だけどああなりたいかと言われればそれは嫌。見事に落ち込む中原さんでした。


ストーリーはおそらくどう頑張ってもこんな感じで進んでいきそうなので、シーンの中で気になったところを一つ。

 

終盤、今回のアラフォーをテーマにした恋愛アプリを作ると社長の栗田(谷原章介)がブログに載せた所、かなりのコメント反響があったというシーン。これ多分このドラマにも当てはまる嘘のような気がする。このドラマ、ターゲットは確実にF2層。

 

そんな自分に近い人達が昔のような恋愛モノを期待しているという情報を作り上げ流布し、このドラマも同じように求められているんだよ、期待されているんだよと視聴者に思わせようとしているのではないか?
ま、ドラマの中の情報だから全て正しい必要はないからいいんだけどね。

 

それではラスト。中原の恋人、売れないバンドマン山岡が部屋に女連れ込んでいた。

 

(爆笑)

 

初回にそれなんだ、ある意味斬新。しかもお決まり通り雨降ってくるし。初回から笑いが止まんねえ。
しかも山岡、「亜紀なら一人で生きていけそう」とか言うと高山が「そういうセリフよく書いたなあ」と…

 

自虐ネタかよ!

 

早々に別れることになった中原と山岡だが、おそらく今後もう一回泣きついて戻ってくるな。ともあれ最後には高山は中原の仕事依頼を受けることになるのだが、恋に敗れた40代女性がどう立ち直るかを見たいという高山の理由に、この人、そんな事に興味ないだろ。と私は思うんだー。

 

おそらく高山は既に中原自身にに興味を持っている。嘘の理由で関係を始めるところは恋の始まりの常套手段。それを分かりやすく見せているラストは『つづく』にふさわしい。脚本誰かと思ったら尾崎将也大先生でしたか。

勘ぐり過ぎかもしれないか、尾崎先生の代弁者が高山のような気がする。

 

※因みに、猫から吹き出しが出るところがイライラしてならない。コメディでもねえのにそんなことすんじゃねえよ。
どういう意図なんだよ。演出迷走してんな。