“ エンジェル・ハート #05 ” NTV-San-22.5

今回はシャインの組織時代からの仲間シンフォンの話で、このシンフォンがこれまた組織時代の仲間のパイランという女性と再会する所から話は始まる。パイランという女性は暗殺組織レギオンにいるらしいのだが何故だかヤクザの家政婦をしている。理由は不明だが、雇っているヤクザの会長早川はパイランが抗争で死んだ娘とよく似ているとかで随分よくしている。だがパイランのいるレギオンは早川の組と抗争をした組と繋がっているという噂。要はパイランが組織からの命令で早川の組に潜り込み暗殺の機会を伺っている? という構図だ。

 

なんだかレギオン、暗殺組織の割に組織に居たくない奴ばかりだな。シャイン、シンフォン、パイラン、皆組織から抜けたいんだな。どんな組織なんだよ、そんなに嫌ならとっくに裏切り者が出て警察とかに情報流されてるぜぃ。

 

しかしこのパイラン、どうもその気がないような雰囲気だ。パイランは自分を娘のようにかわいがってくれる早川の気持ちに応えるべく組織を裏切り暗殺を阻止しようとする。レギオンとの戦いの末、早川は爆死するのだが、パイランは巻き添えになり共に死んだこととされ生き延びた。

 

これは父と娘の家族愛の話なのだが、少し強引な感じがする。早川にパイランが近づき共に住んでいたのは約半年。時間と家族の愛が比例するとは言わないが、少し短くないかな?

 

それに基本助けてくれたのは早川の人間性ではなく単に死んだ娘に似ていたから。つまりは贖罪の類だ。それを自分に対しての愛だと勘違いをして、死んだ娘のように生きようとするパイランの思いは少し無理がある。


しかもパイランに限らずだが、もう少しレギオンの人間は人間らしくない、親の愛情とか家族とかを知らないエピがないとその苦しさが伝わってこない。

 

ラスト、レギオンのボスがパイランが爆破の巻き添えになったと報告を受けても、任務が完了したしたから問題無いと非常な事を言うような、あんな感じのやつがもう少しないと組織の非情さが伝わってこない。

流れ的には半年でも今まで親の愛情を受けたことのない暗殺者が人の愛に触れ心を入れ替えたということなのだろうが。