“ エンジェル・ハート #04 ” NTV-San-22.5

 今回はシティハンターを再開させた冴羽リョウの初仕事。
それは心臓移植をされた男(高畑)が、心臓を提供されたドナーを探してほしいというもの。もちろん提供をした人は死んでいるのだが、高畑はある女性(アヤナ)とすれ違った時に今までにない心臓の鼓動を感じ、アヤナが提供された人の姉ではないかと考える。

 

因みにその中で冴羽リョウが高畑にこれからどうするのかを問うた際、「これからどうするつもりなんだ?」とこれからの展開を聞くのはセリフとして単純過ぎる。
ドラマの中でしょっちゅう聞くセリフベスト3だ。

 

そして話が進むに連れこのアヤナが実家の借金返済のために水商売をしていると分かる。それを知った高畑は姉への恩返しとして借金を肩代わりするというのだが、
うーん、少し代わり映えしないネタだなあ。

 

さらにこの都合のいいタイミングでアヤナの母親が実家から上京。しかもアヤナは母親に水商売の事を隠しているのだ。うーん、ここも少しよくある話になってるな。まー元々10年以上前のストーリーなのでそのまま転用しているとするならば少し古いストーリーなのかもしれない。

 

その後高畑はアヤナにに自分が姉の心臓を移植されたということを告げるのだが、
にわかには信じられないアヤナ。

そりゃそうだ。

しかもアヤナにはそれを信じたとしても素直に受け入れられない理由があった。
それはアヤナは姉が死んだのは自分のせいだと思っているというもの。うーん、今日三度目のうーんだが、根っこはその流れでもいいので、ネタを変えてほしかったな。エンジェル・ハート自体シティハンターと同じく1話完結モノなのでドラマ化の際ストーリーを今風にしてもよかったのでは?と思った。

 

ドラマのテーマとして家族というモノがあるので、この話もストーリーを変えればいい流れになったと思う。トカ言ってるけど今風ってどんなんだよって言われたら困るし、今風にしたら世界観崩壊、ってなるかもしれない。難しい所なのかもしれない…。

 

さてドラマのクライマックス、結局高畑は心臓の病にて死んでしまう。これは切ないがいい締め方に思えた。それは姉の心臓が、アヤナが自分の死を自らの責任と感じているのではないかと思い、それは誤解だと、アヤナには自分の分まで生きて欲しいと告げるために生きていた。そう解釈すればもう役目を終えたので死んじゃった、となる。まーそれで死んだ高畑はたまったもんじゃないかもしれないが。

 

今の心臓移植でどれくらい生きられるのかは分からないが、他人の臓器で生きることが出来るなんて、考えたら奇跡のようなものだ。

これは勝手な想像だが、移植された人は5年しか生きられないと言われたとしても幸せに思うのではなかろうか?

今回は前回のように薄くはなかったがストーリーがうーんと思った。しかしラストの高畑が死ぬという選択をしたストーリーにはアヤナの姉の「人間」が描かれていたような気がする。そこはラストの締め方は人それぞれ、ハッピーエンドでもバッドエンドでもライター次第と思っていた私が学んだ部分だ。

 

※前回、ミキはもう出ないとか言ってたのに出てきやがった。次回もあんなふうに居座る気か?