“ 無痛 -診える眼- #04 ” CX-WED-22

 前回為頼に犯因症を消して欲しいと願いでた早瀬だったが、為頼の出した答えは、

 

警察を辞めること。

 

勿論受け入れられない早瀬。行き過ぎた正義感はやはり時として犯罪へ繋がるというものか。

 

さてストーリーへ。
今回は白神クリニックのカウンセラー高島先生の回。この高島先生、カウンセラーでありながらもメンタル微妙だな。まー精神科医も人間なのだろう。そう言えば少し前に「Dr.倫太郎」というドラマがあった。堺雅人さん演じる精神科医の話なのだが、そこでも倫太郎は自分の師匠的な存在の精神科医のカウンセリングを定期的に受けていた。やはり人間が人間を診るというのは薬を飲めば治る病気とは違い難しいものなのだろう。

そう考えると本当のところはどうかわからないがメンタルの微妙な精神科医もリアルなのだろうと感じる。

 

話はそれたがそんな高島先生の近くで殺人事件が起こる。殺されたのは高島先生がよく通うコンビニの店員。実は犯人はもう分かっている。先生の元恋人だ(多分)。この男は所謂束縛男。はじめは優しかったが次第に独占欲が強くなり勝手に携帯をチャックするようにまでなっていた。


私は過去に一度も恋人の携帯を見たことがないのでこの手の人間の心理はよく分からないのだが、これは一種の精神的な病気なのだと考えれば理解できる範疇に入る。

 

分かりやすく言うと心配性もひどくなるとこんな感じだ。

 

まーこの元恋人の設定はさておき、これをドラマでも一種の心の病ととらえ動機に繋げていくようだ。

 

さて、捜査を進めていくうちに早瀬はどうも殺された被害者の腕にあったタバコの押し付けた跡が気になっていた。
おや、この流れはもしかして高島の元恋人が犯人ではないのか?しかしこれでもかと必要に出てくる元恋人。

 

そしてクライマックス、話は思わぬ展開へ。
どこからわいたが一人の女声が登場。病院へ向かっている。そこで為頼はこの女性に犯因症を確認する。誰かと思えばOPの回想で高島が初めて診察をした患者だった。

この女性、実は殺されたコンビニ店員の恋人だったのだが、過去の事を告白して捨てられたのだという。そしてそれを高島の責任だとして逆恨みをし、殺そうと企んでいた。
勿論コンビニ店員の元カレを殺したのもこの女だ。

 

結果寸前のところで為頼と駆けつけた早瀬によって確保されたのだが、カウンセラーへの逆恨み、なかなか面白いところを付いてきたネタだ。

ストーリーとしてはOPの回想に出てきた患者女性が犯人だったのだが、シーンはそこだけを切り取っており、高島の思い出という形にはなっておらずこのOPは何だったのだろうかと初め思っていた。

 

これはどっちがいいのか分からないが、私なら高島の思い出として扱っていただろう。
しかしそれをするとこの女性が何らかの関わりを持つという先入観を与えすぎてしまう可能性が出る。

確かにそこまではしたくない。
ベストは思い出をさらっと出すことだが、それが出来ないのならいっそ切り取ってみせる方がいいという判断なのかもしれない(勝手な予想)

 

結果、高島の元恋人は関係なかったのね。
送られてきた写真は元恋人のもので、殺したのは自分の患者だった。

 

恨み買うねー、高島先生。

 

まー正義感と優しさの強い人間はえてして恨みを買いやすいとは言いますが、これはこれでありだなと思う。
同じ時に二人の人間から恨みを買うなんておかしいだろ、とか言われたらサスペンスや謎解き系のドラマは何も言えなくなってしまう。ので、そこは偶然でOK。
肝心なのは二人が高島を恨む動機だ。そこはストーカーと逆恨みというごく一般的で無理のない動機なのでいいと思う。

 

次で半分だが、予告で高島の元恋人、こっちがまだ片付いていなかったのでこっちを片付けるようだ。二人の犯人を1回で登場させ、2回使って解決する。
これも珍しい形なので興味深い。