“ 無痛 -診える眼- #02 ” CX-Wed-22

 今回はまずとある殺人が起こる。
犯人は直ぐに逮捕されたのだが刑事の早瀬は疑問を抱く。そしてそれを為頼に相談をするのだが、その犯人には人殺しをする者、もしくはした者に見える「犯因症」が見えないという。すると捜査を進めていくうちに殺された被害者はうつ病であったと診断する為頼。そして逮捕された犯人は殺人を犯したのではなく、被害者は自殺したのだと断言する。

 

一方、もう一人のスーパースペックを持つ白神は為頼のスカウトに動く。こちらの人、いい人なのだろうが少し為頼とは考え方が異なる。こちらが対立軸の人物となるのか。初回、この二人では対立構造は生まれにくいのではと書いたのだが、スペックの部分ではなく、医者の哲学の部分で対立するということなのだろう。


それならそれでわかりやすい。

 

クライマックス、為頼の診断通り犯人は殺人を犯してはおらず、自らも病気も抱え医療を受けるために自殺を殺人に偽装したという犯行動機だった。

ドラマとしては実は犯人ではなかったというそんなに珍しくない内容であったが、
底辺には医療費が払えない社会の問題が流れている回となった。
これは大切なことだ。
現代社会の問題や又は話題・流行りなどを組み込み、だがそれを全面に押し出さないストーリーを作る。原作はあるがドラマ化となりどう変わっているのか?気になるところではある。

回を追うごとにこういった問題を底辺に流しつつドラマを進めていくのは難しくなるように思える。やはり最終回は大きな事件でド派手な展開、アッと驚く展開を見せたいからだ。

 

しかし今回のように見ている人に分かりやすく問題提起を見せたのはいいと思う。