“ 5→9まで #01 ” CX-Mon-21

 今期の月9、『5→9まで』が始まりました。設定は英会話講師とお坊さんのラブコメディ。

 

ニューヨークに憧れる英会話講師潤子に石原さとみ、そしてすっごく上から目線のお坊さん星川に山下智久
設定はアンバランスで一見噛み合いそうにない。コメディ的にはまずまず。

 

主人公潤子はハイセンスに憧れているが家へ帰ればジャージを着て、お昼は持参のおにぎりと庶民的な感じはこれまたコメディの王道。キャラ設定を細部でも守っているところは見ていて面白い。

 

やはり、奇跡は細部に宿る。

 

対する星川に関しては、潤子にいきなりプロポーズをして勤務先の英会話教室へ通うという半ばストーカーな男。東京大学卒で英語も完璧とこれまた風変わり。
そして星川の祖母に加賀まりこさん、これは期待大。
どうやらこの祖母に無理矢理結婚をするように迫られているらしい。

 

まだ星川が何故潤子にそこまで入れ込んでいるのか分からないが、ラブコメディらしく登場人物それぞれがいろんな人へ想いを寄せているフシがある。
中でも潤子の生徒である女子高生。おそらく潤子が好き。

 

ところで英会話教室ってこんなに一昔前のトレンディドラマみたいなとこなのだろうか?原作が少女漫画なのでこういう舞台設定にせざるをえないのか?
綺麗な服を着てパーティやら、受付の女の子が仕事そっちのけで生徒から名刺を受け取り物色して仲良くなっている。


原作通りなら作者結構バブル期の人じゃね?

 

初回発生したトラブルは、潤子が臨時で担当したレッスンで書いた英語のスピーチが古かったとクレームを付けられたというもの。
まーこれは大した話ではない。これに潤子自身の誕生日や大事なパーティなどが重るがありきたりだ。それも潤子自体が何か浮かれて発生させたものでも何でもなく、既存の英語力が足りなかっただけ。
つまりは先天性が引き起こしたもの。授業も臨時だし、特別手を抜いていたとかでもない。ドラマ的にはほぼほぼ責任はない。
しかもその謝罪を潤子にさせようとしている。責任者っていないの?こういうクレーム対応って個人でさせないでしょ、NYに本部があるとかいってるならなおさらそういうのしっかりしてるし。

コメディだから、ドラマだからとかじゃない。作り話でも理屈、理由、筋は通さなければならない。

それが設定だ。

 

“ 潤子を苦しめる ” ありきで話を進めて、“ そりゃねーわ ” ということをしてはイケナイ。

さらに潤子は謝ってそれで終わり。結局何だったのこの下り、ということになる。
まー凹んでるところに山Pが登場して『キャー!』っていうのがいいT層ターゲットだから仕方ないのかもしれないが、脚本的にはほとんどどうでも良い展開。
どうでもいけど、帰りのバスまで二時間も待つ田舎で雨の中迎えに来たのは星川。
何故ここが分かった?

 

答えろストーカー!

 

ストーカーならストーカーらしく発信機でも携帯の電波からでも調べたほうがストーカーらしいが、そういう人物設定ではないようだ。ともあれあまり星川の情報がないのでなんとも言えない。
↑で言ったように好きになった理由もよくわからない。まさか、

 

自分でもわからないんだ! こんな気持は初めてだ!

 

とか言うなよ?
とりあえず次回も見ることにします。