2015年 10-12月期 連ドラ期待度 その①

9月もそろそろ下旬に差し掛かり、10-12月期連ドラのラインナップが出揃ってきました。

今日は分かっているものだけですが期待値を極私的に書きたいと思います。

《 期待度 》

◎ → ○ → ▲ → 注 → ☓の5段階。あと ? とかもあります。

 

★★★★★ 月曜日 ★★★★★

CX-21

「5→9(5時から9時まで)~私に恋したイケメンすぎるお坊さん~」

《 期待度 注 》

 まずは月9。今回は石原さとみ山下智久ですか。石原さとみは「ビッグヒットの記憶がないけどいい女優」という個人的な見方です。最近では小悪魔が代名詞になりそうですが、清純派から小悪魔までできるのは数少ないでしょう。山Pはどれ見ても演技が一緒なんだよな。キャラもちょっと暗い役ばっかりだし。山Pと役の雰囲気が同じなのは見ててつまらない。

物語は少女漫画の実写化。勿論原作は読んでませんが、少女漫画のラブストーリーということはT・F1層狙い、前回オリジナルの “ 恋仲 ” でコケたので今回は原作モノで安全第一でということなのでしょうか。

設定は英会話教師とお坊さんです。お坊さんは中居君が昔やってましたね。

石原さんの英会話講師はCMをしていたからでしょうかね。因みに山Pも英語喋れるんだっけ? まーそんなことはどっちでもいいですが、コメディということなので山Pのテンションに果たして合うのかが疑問です。

ストーリーとしては夢にむかって仕事を続けたい女性と、一日でも早く寺へ嫁に来てほしい僧侶…結果予想は二人はくっつかない気がする。くっついても仕事は辞めない。女性の主人公が結婚して嫁に入る、夢も諦め仕事も辞める。そんなストーリー女性軽視にしかならないから。

しかも今時の女性の生き方にそぐわない。もちろん初回始まってないので石原さとみの演じる主人公の役によっては全く違う展開になる可能性はあるが。今のところそんな予想。

コメディとは誤解が作り出す産物なので、その誤解をうまく作り飽きさせない展開が重要だと思うが、脚本は小山正太先生。2年位前にフジヤングシナリオで大賞と佳作のダブル受賞をした人じゃなかったかな?(違ってたらごめん)ベテランではないので新しいセリフ回しに期待したい。

 

★★★★★ 火曜日 ★★★★★

CX-22

「サイレーン」

《 期待度 ○ 》

木曜10時のような雰囲気のあるドラマ概要。これも原作マンガですね。

主人公は松坂桃李木村文乃。警視庁の機動捜査隊とその相棒で恋人という職場恋愛。刑事ものですのでそうそう外すことはないと見てます。ただ、刑事さんのラブストーリーにならないようにだけはしていただきたいですね。

そしてもう一人、謎の美女菜々緒を加えての三角関係になりそうな感じ?

ストーリー的には起こる事件に毎回菜々緒演じる橘カラが絡んでくるのか?

毎回絡むと大変だよね。しかもこの橘カラ、木村文乃演じる猪熊夕貴に執着する整形したキャバクラとう設定…何故松坂桃李の方にに執着せず女に執着する?執着の仕方がわからないが、三角関係じゃないのか?

この辺りも楽しみです。

あと、木村文乃さんに前髪があるのは違和感がある…。

 

 

TBS-22

「結婚式の前日に」

《 期待度 ☓ 》

サイレーンの裏ですね。こっちは打って変わってヒューマンドラマ。結婚式100日前に脳腫瘍と診断されたOLが主人公。演じるのは久々登場の香里奈。その恋人役は鈴木亮平。主人公の母親には原田美枝子さん。父親には遠藤憲一さん。

鈴木亮平遠藤憲一さん、かなり見たい俳優さんが並んでます。

 ですが設定が少しありきたり。恋人の職業は医者(勝手な予想、脳外科医で主人公の担当医師)。

 そして母親が3歳の時に夢を追い日本を飛び出した。そして28年ぶりに現れる…なんだか寅さんみたいな人だ。父親が出て行った話はありきたりなので母親にしたのか。しかし展開は変わらないだろう。親がおせっかいを焼いて「病人だからって悲劇のヒロインぶってんじゃねえ」とか言うんだろう。

ここは父親じゃなく母親ならではの絡み方が是非見たい。

しかしタイミング良すぎだ。なんだか「結婚式の前日に娘から三つ指立てて挨拶されるのが夢だった」とかで戻ってくる。 それなら前日に戻ってきな。なにも100日前に戻ってくる必要も理由もない気がする。この二人の交わらない100日生活を描くのだろうか?

若干コメディの匂いがするが、主人公が死ぬとわかってるコメディは難しくないか? そもそも脳腫瘍って死ぬのか? 死なないなら大した話ではなくなってしまうが、早期か末期か、良性か悪性かなどによってもかなり変わってくるし。

まーそのへんは初回を見れば全て分かる。

 

 ★★★★★ 水曜日 ★★★★★

 EX-21

「相棒」

《 期待度 ○ 》

 衝撃の前作だったseason13。今期から新たに反町隆史を新相棒に迎えseason14が始まる。ここは安定感とマンネリの意味を考えつつ尚斬新なものへと向かわなければならない所まで来ている。

新相棒の反町隆史の役どころは法務省キャリア。警察官ではなく出向という形になるのだろうか。ならばまたそう遠くないうちに法務省へと戻っていくことが前提となる。個人的にはコロコロ変わるのはあまり好きではないがこれもマンネリを防ぐ手の一つか。

興味は反町さん演じる冠城亘(かぶらぎわたる)が法のプロとして杉下右京を上回るのか? ここまでなにをしても杉下右京にはかなわないことが相棒の戦意を喪失させてきた。だが今回は法を作る側の人間が相手なので、ちょくちょく法を破り微罪を重ねる右京にどういった反応を示すのか? ため息を付いて「やれやれ」程度なら今までと同じなので、ガンガン行ってほしい。

 

NTV-22

「偽装の結婚」

《 期待度 注 》

巨匠遊川和彦先生が脚本のドラマと言えば「女王の教室」「家政婦のミタ」「○○妻」となかなかエッジの利いたものが並びますが今回もその匂いはしてますよね。

ですが個人的には上記3作品ともフル視聴はしていない私。何故なら見てて重い。遊川先生の作品は映画並みの集中力と根気が必要なメッセージ性を伴っている。

仕事帰りで脳がもう半分以上停止している中で見る作品ではない。

なので数字を取りに行くなら、

家政婦のミタ → ミタさんは最後笑うのか?」

や、

半沢直樹 → 半沢は大和田常務に土下座をさせられるのか?」

など、最後まで引っ張る「どっちでもいい何か」が必要だろう。おそらく遊川先生はそんなことどっちでもいいのかもしれない(予想)が、局としては数字を無視することはできない。なので今回も「どっちでもいい何か」が用意されているのかが見ている人には気になるところかもしれない。

ストーリーは本だけをこよなく愛する図書館司書と幼稚園の園長代理。二人はかつて恋人だった。25年という四半世紀の時を越えた二人が再会するという「なさそうでありそう」な設定。そしてかつての男がいきなり結婚を申し込む…。

おそらく25年も経ってたらかつての恋人もほぼ別人になってるんだろうなあ。

見かけじゃなくて中身がさ。

例えば5→30だと中身というより外見のほうが当たり前だが別人だ。人間形成すらされていない年齢だから中身が変わるとかそんな話にもならない。

だが30→55だと見かけが多少変わっても、それ以上に人生色々あって中身が別人に変わってる気がする。

何が言いたいかといえば、昔の思い出の話をしながら新しい人間関係が作れるということだ。「昔はそんなんじゃなかったのに」という展開ができる。5歳だった子供にこの展開は使えない。

つまりは人間を描くには十分過ぎるエピが埋まっているということだ。だから突然の結婚申し込みも幼き頃の純心を抱き続けていたわけではなく、怪しさ満載になる。

設定上は面白い関係が作れ、最後この夫婦はどうなるのか? という期待も持てる。

しかしいかんせん、遊川先生のドラマは重い…。